『東京23区と他県の空似』アーカイブ・2008年夏

東京都(関東地方)の位置図

このエッセイは、2008年春〜初夏にかけてララのゲストブックでの「東京都23区にある地名と他の道府県
にある地名のそっくりさん」という発言を、対話形式で脚色したものです。ネタが溜まり次第、『東京そっくり
さん』というローカルギャグ漫画を制作予定…

ケース18・ゆずの歌を口ずさみたくなる「足立区千住桜木町」▼
群馬県民の輪島桐生【わじま・きりゅう】は、足立区民の北野千寿【きたの・せんじゅ】に出会うが…。
桐生「千住桜木町〜?どこかで聞いたような気がするなぁ…」
千寿「は?ここ足立区以外でも見かけたの?」
桐生「群馬県桐生市にも、『桜木町』があってびっくりした !!」
横浜市民の日吉菊名がそこに乱入してくる。
菊名「あの〜、横浜市中区にも『桜木町』があるんだけど…」
桐生「あれ?菊名ちゃん、横浜にまだ帰ってないの?」
菊名「しつこいなぁ…。ここにいるとゆずの『桜木町』を歌いたくなるよね。」
千寿「その歌の『♪桜木町で 最後の手を振るよ〜♪』の部分で、東急東横線の横浜〜桜木町間の廃止
を悲しむ歌なの?とあらぬ誤解をしてしまうし…。」
桐生「『♪桜木町に もう君は来ない〜♪』…つー事で、横浜に帰ってくれ。」
菊名「ひどいよ〜 !!」
しばらくすると、千葉市から緑川健都【みどりかわ・けんと】が訪れる。
健都「あの〜、千葉市若葉区や埼玉県熊谷【くまがや】市と秩父【ちちぶ】市に『桜木町』があるのご存知
ですか?」
千寿「えっ?! 埼玉県にもあったんかい!!」
桐生「周辺町村を編入した熊谷市と秩父市の市長、どちらも悪魔がや…!!」(突然名古屋人?)
菊名「あと、富山県富山市に『桜木町』や、台東区に『上野桜木』があるの忘れてるよ !!」
千寿「もうおなかいっぱい…」

ケース19・韓流スターファンもコリアーびっくり?「新宿区大久保」▼
栃木県足利市民の吉江新萩【よしえ・あらはぎ】は、富山県から来た綾小路氷見【あやのこうじ・ひみ】に
出会うが…
綾小路「ふーん、ここ大久保って韓国料理と韓流スターの町何やなぁ…」
新萩「私が住んでる足利【あしかが】市にも、大久保町があるし…」
綾小路「えぇなぁ〜、ワテの住んどる氷見市やと、字違いの『大窪【おおくぼ】』ちが… !!」
新萩「日本中にある『大久保』を探すと、キリがない !!」

ケース20・城下町のお約束?「千代田区丸の内」▼
岐阜県白川村民の白川剛【しらかわ・つよし】は、東京駅で富山県小杉町民の小杉戸破【こすぎ・ひばり】に
出会うが…
白川「あ〜そろそろ、名古屋への高速バスで帰らへんとな…。」
戸破「おまいはんは、ここ丸の内をどう思う?」
白川「は?…そういえば、名古屋市にも『丸の内』を見かけたなぁ…。」
戸破「ワテの地元・富山県やと、富山市と氷見市に『丸の内』があるで !!」
白川「千代田区丸の内は、もともと江戸城の徳川家のお膝元…という事は、『丸の内』つながりの地名
がある市町村は、全て城下町だった歴史があるって事…?」
戸破「地域によって、『本丸』ちゅう地名があったりして…」

ケース21・意外な穴場?「世田谷区船橋」▼
富山県民の峠福野介【とうげ・ふくのすけ】[=となわ]は、世田谷区民の針谷瀬太郎【はりがや・せたろう】
に出会うが…
福野介「ん?『千歳船橋駅』?富山で聞いたような…」
瀬太郎「それ、字が違う富山県舟橋町だろ !! でもよ、富山市へ編入は残念だな。」
福野介「どうして、おまいが知っとんねん !!」
瀬太郎「俺が住む世田谷区が群馬県川場村を編入すると知って以来、平成の大合併に敏感になっち
まったよ。」
福野介「あーっスキー場で有名な村やろ !!」
瀬太郎「千葉県に船橋市あるの知らないだろ?」
福野介「あーっあのネズミで有名な遊園地がある市の近所かいな?」
瀬太郎「お前、某国営テレビ局並みに商標権を恐れてるな…」

ケース22・元【はじめ】ちとせの「わだつみの木」を口ずさみたくなる?「世田谷区千歳台」▼
富山県民の峠福野介と世田谷区民の針谷瀬太郎は、更に世田谷区の駅名トークで盛り上がる。
福野介「『千歳台』って、あちこちの県に似た地名を見かけるんやなぁ…」
瀬太郎「は?どこで見かけたって?」
福野介「たまに新萩の家に行くんだけど、栃木県足利市に『千歳町』があるとゆうてた(言ってた)なぁ。」
瀬太郎「ほぉー、北海道千歳市以外知らなかったぜ。」
福野介「千歳村と野津【のつ】町他が合併して『豊後大野市』を施行が残念やなぁ…」
瀬太郎「流石は『合併のバカヤロー』を歌う張本人 !!」
横浜市民の日吉菊名がそこに乱入してくる。
菊名「あの〜、横浜市中区にも『千歳町』があるんだけど…」
瀬太郎「は?墨田区にも『千歳』あったの思い出した…」
福野介「あっそや、富山市にも『千歳町』あんの思い出したで…」
菊名「2人とも無視かよ !!」

ケース23・無性にくしゃみしたくなる街?「文京区白山」▼
文京区に住む中谷慎八【なかたに・しんぱち】は、三重県津市民の柴田三重【しばた・みえ】に出会うが…。
柴田「『白山』という地名、三重県で見かけたような…」
慎八「はーっくしゃん !! 何で急にそんな事を…」
柴田「三重県白山町他が津市に編入してもうた〜!!」
慎八「はーっくしゃん !! …それ、おやつカンパニーの所在地の一志【いちし】町も編入してたな。」
柴田「ベビースターラーメンの売り上げ目当てかも知れへん !!」
慎八「はは、悪りぃなぁ頑固な花粉症で…。はーっくしゃん !!」
そこに石川県吉野谷【よしのだに】村民の長谷部吉野介【はせべ・よしのすけ】が訪れる。
吉野介「なぁ聞いてくれへん?吉野谷村他が合併して『白山市』にされてもたぁ !!」
慎八「はーっくしゃん !!」
柴田「大事なとこで、くしゃみすんなや !!」

ケース24・祝言能の『高砂』が聞こえてきそうな「葛飾区高砂」▼
兵庫県民の八下田高砂【やげた・たかさご】は、葛飾区に住む広小路青砥【ひろこうじ・あおと】の家を
訪れるが…
八下田「葛飾区高砂って、兵庫県高砂市に似とるなぁ〜。」
広小路「ん?あの漫画『よつばと!』の作者・あずまきよひこの出身地か?」
八下田「どうして、おまいが知っとんの?」
そこに栃木県佐野市から来た高橋馬門【たかはし・まかど】が訪れるが…。
馬門「おい、群馬県桐生【きりゅう】市や栃木県佐野市、埼玉県草加市と横浜市南区にも『高砂』があるぞ !!」
八下田「『高砂』って突っ込みだすとキリがあらへんなぁ…」
広小路は呆気にとられる。

ケース25・マリア・カラスのファンがいそうな「世田谷区烏山」▼
※住居表示での北烏山と南烏山の2つを指しますが、その辺は割愛していただきます。
栃木県南那須町から来た砂峰美奈子【すなみね・みなこ】は、富山県民の峠福野介に出会うが…
砂峰「ん?世田谷区に『烏山』があるなんて、初耳だわ。」
福野介「おまいはんは、どこから来たんねん?」
砂峰「栃木県から来たけど…私の住む南那須町と烏山町が合併して『那須烏山市』にされて腹立つわ !!」
福野介「ほぉ、栃木の烏山も合併してもうたか…」
砂峰「最近知った新潟県加茂市の合併しない宣言の方が偉いかもぉ…」
福野介「似た発言は、福島県矢祭【やまつり】町だけじゃなかったやなぁ…」

ケース26・森三中の大島美幸を彷彿させる?「江東区大島」▼
伊豆諸島の八丈島から来た大島八丈は、新潟県民の板倉米増【いたくら・よねます】に出会うが…
米増「ほぉ、江東区大島って、新潟県大島町に似とるなぁ…」
大島「先に伊豆大島を突っ込むべきだろ…。」
米増「戸破【ひばり】さんから、富山県大島町他が合併して『射水【いみず】市』が施行したと聞いてもうて、
残念やなぁ…」
大島「はぁ?富山って、市町村は35で比較的少ないから合併(編入)はいらないじゃねぇか?」
米増「はあぁ…山口県屋代島の大島町は、東和町他と合併して『周防【すおう】大島町』施行で、島の名前と
かみ合っておらへんがな!!」
大島「絶対、全国に先駆けて子育て助成金を導入した八丈町(八丈島と八丈小島をカバー)の方が偉いって !!」
米増「あれ?おまいはん、福島県矢祭町育ちの女と結婚したんじゃなかったっけ?」
大島「あの町の子育て助成金は後発だけどな…」
米増「こうなると、福岡県と長崎県の大島村(共に一島一村?)が心配やわぁ〜。」

ケース27・『奥の細道』の作者・松尾芭蕉に思いを馳せたくなる「江東区深川」▼
北海道から来た深川音江【ふかがわ・おとえ】は、深川めしの店で墨田区民の力士・緑ヶ渕(本名:緑原太
【みどりはら・ふとし】)に出会うが…
深川「ここが江東区深川かぁ…」
緑ヶ渕「は?見かけない顔だが、お前どこから来た?」
深川「北海道深川市。」
緑ヶ渕「おおっ、あの小豆【あずき】がうめえ街だ !! ついでにこっちの深川はあさりがうまいぜ !!」
深川「深川めし、ごちそうさまぁ !!」
そこに店員がデザートのおはぎを持ってくるが…
緑ヶ渕「すみません、深川めし3杯下さい !!」
深川「松尾芭蕉も難儀やね…『奥の細道』ゆかりの市町村の多くが合併やら編入してしまって…」
緑ヶ渕「今となっては『奥の心細い道』かぁ…」





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